AGA治療の副作用

【AGA治療の7つの副作用】むくんだり毛が濃くなるって本当?対処法についても解説

AGAは、男性ホルモンと遺伝的要素が主な原因であり、約半数以上の男性が生涯で経験するとされています。

薄毛に悩む人々の救世主ともいえるAGA治療薬ですが、その効果を享受する一方で副作用に悩まされる人も少なくありません。

本稿記事は、主要なAGA治療薬の副作用について、科学的な観点から解説します。

AGA治療薬の主な副作用

頭皮の赤み、かゆみ

これらの症状は、主にミノキシジルといった外用薬によって引き起こされることがあります。

ミノキシジルは血管を拡張し、毛母細胞の分裂を促進することで毛髪の成長を刺激しますが、同時に頭皮への刺激も強くなり、赤みやかゆみを引き起こすことがあります。

症状が現れた場合は、薬の使用量を調整するか、全く違う治療法を選択することも考えられます。

顔や腕のむくみ

一部のAGA治療薬、特にミノキシジルタブレットは、血管拡張作用によりむくみを引き起こす可能性があります。

これは体内の水分と塩分のバランスを乱すことで起こります。

むくみは、ミノキシジルの使用を始めてから数日から数週間で現れることがあります。

ミノキシジルを続けて服用している場合、むくみは服用期間中ずっと続くことがあります。

ミノキシジルの服用を中止した場合、むくみは徐々に解消していき、通常数日から数週間かかるとされています。

ポイント

ミノキシジルは血管を拡張させ、血流が増加するため、体液の循環が増え、その結果として水分が体内に蓄積されます。

特に顔や腕などの皮膚が薄い部位でむくみが現れます。

また、ミノキシジルはナトリウムと水分を体に溜めすぎてしまう作用があります。

ナトリウムは体内で水分を引きつける性質を持っていますから、これによりさらにむくみがひどくなることがあります。

胸の痛み

ミノキシジルタブレットが持つ血管拡張作用により、胸の痛みを感じることがあります。

血管を拡張すると、心臓は拡張された血管に血液を送り込むためにより一層強く動く必要があります。

つまり、心拍数が増える可能性があり、これが胸の痛みを引き起こす可能性があります。

また、ミノキシジルは血圧を下げる作用があるため、急激な血圧の低下が体に影響を及ぼし、胸の痛みを引き起こす場合もあります。

これは特に高血圧を持つ人や、他の血圧降下薬との相互作用で起こりやすいです。

重要なことは、全ての人がミノキシジルを使用すると胸が痛くなるわけではないということです。体質や病歴、他の医薬品との相互作用など、個々の状況が胸の痛みの発生に影響を及ぼします。

 体毛が濃くなる

ミノキシジルは全身の毛髪の成長を促す可能性があり、特に女性にとっては問題となることがあります。

抜け毛が増える•初期脱毛

これは「過渡期の抜け毛」と呼ばれ、AGA治療薬を初めて使用した際に一時的に見られる現象です。これを初期脱毛と呼びます。

初期脱毛は、薬の作用により毛周期が同調し、新しい毛髪の成長に伴って一時的に古い短い毛が抜けるためです。

数ヶ月でこの現象は収まるはずです。

うつ病

フィナステリドというAGA治療薬は、テストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)に変換する酵素を阻害することで薄毛の進行を遅らせますが、これが神経伝達物質のバランスを乱し、うつ病の症状を引き起こすことがあります。

症状が出た場合は、すぐに医師に連絡し、医師の指導の下で治療を続けるか、または他の治療法を検討しましょう。

性欲が落ちる、ED(勃起不全)

これらの副作用もフィナステリドのもたらすもので、これは男性ホルモンの変化によるものです。

肝臓機能障害

AGA治療薬の長期的な使用は肝臓に負担をかける可能性があります。

肝臓は体内の毒素を除去し、血液を浄化する役割を果たしており、その機能が低下すると全身の健康に影響を及ぼします。


全ての副作用が全ての人に現れるわけではありません。しかし、これらの可能性を知っておき、自分自身の体と健康を守るための対策を立てることが重要です。

AGA治療は個々の状況に合わせて最適な方法を選ぶべきです。副作用についての知識と専門医のアドバイスを元に、自分にとって最適な治療法を見つけましょう。

薬ごとの副作用の違い

プロペシア(フィナステリド)

プロペシアは、男性ホルモンの一つであるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を阻害する薬です。副作用としては、性的な問題が報告されています。

副作用としては、性欲の低下、勃起障害、射精障害が含まれます。

また、うつ病や不安、胸部の腫れなどの症状も見られることがあります。

ミノキシジルタブレット

ミノキシジルタブレットは血管を拡張し、毛母細胞に栄養と酸素を供給することで、毛髪の成長を促進します。しかし、この血管拡張作用は全身に及び、むくみや心拍数の増加などの副作用を引き起こすことがあります。

副作用が見られた場合、適切な水分摂取や塩分の制限などの生活習慣の見直し、あるいは薬の量を調整するなどの対策が必要です。

ミノキシジル塗布

ミノキシジル塗布剤は、頭皮に直接塗布することで毛髪の成長を促進します。しかし、塗布部位の皮膚が赤くなったり、かゆみを感じることがあります。また、体毛が濃くなるという副作用も報告されています。

サガーロ(デュタステリド)

サガーロはプロペシアと同様にDHTの生成を阻害しますが、より強力な効果を持つとされています。そのため、プロペシアと同様の副作用が発生する可能性がありますが、その頻度や重篤度が高まることもあります。

さらに、乳がんのリスクが増加する可能性も指摘されています。これらの副作用が見られた場合は、直ちに医師の指導を受け、治療の見直しを行う必要があります。

以上のように、各AGA治療薬はそれぞれ異なる副作用を持っています。副作用が現れたときの対処法を理解し、AGA治療を安全に進めることが重要です。

副作用についての理解と、定期的な医師との相談を通じて、効果的かつ安全なAGA治療を目指しましょう。

AGA治療薬の副作用への対処法

AGA(男性型脱毛症)の治療薬は、発毛を促すだけでなく、様々な副作用も引き起こす可能性があります。

副作用が起こった場合でも、適切な対処法を行えば治療を継続できることが多いです。

ここでは、主なAGA治療薬の副作用と、それらへの対処法について詳しく解説します。

頭皮の赤み、かゆみ

これらの症状は、主にトピカル(塗布)治療薬、特にミノキシジルによって引き起こされます。

症状が軽ければ、皮膚を保湿することで解消できることが多いです。

また、薬剤の濃度を下げる、または使用頻度を減らすことも効果的です。

むくみ

ミノキシジルの内服薬は、血管を拡張する作用があるため、むくみを引き起こすことがあります。

軽度のむくみであれば、塩分の摂取を控える、適度な運動をするなどの生活習慣の見直しで改善できることが多いです。

体毛が濃くなる

 これは、ミノキシジルの塗布剤によって起こる可能性があります。

薬剤の濃度を下げる、または使用頻度を減らすことで改善できることがあります。

抜け毛が増える

AGA治療の初期段階で抜け毛が増えることは、新たな毛髪が生えるための一過性の現象であり、一時的なものです。

うつ病

フィナステリドやデュタステリドの使用により、うつ病の症状が出ることがあります。

これらの薬を服用している方で、無気力、食欲不振、慢性的な疲労感などの症状がある場合は、医師に相談してください。

性欲が落ちる、ED(勃起不全)

フィナステリドやデュタステリドによる副作用です。

性欲の低下やEDが気になる場合は、医師との相談のもと、薬剤の変更や服用量の調整を検討することが重要です。

肝臓機能障害

フィナステリドやデュタステリドの長期使用により、稀に肝臓に影響を及ぼすことがあります。

定期的な健康診断で肝機能をチェックし、異常が見つかった場合はすぐに医師に相談してください。

以上のように、副作用には様々な対処法があります。しかし、それらは一部の例であり、必ずしも全ての人に当てはまるわけではありません。

本記事のまとめ

AGA治療には、確かに効果がありますが、その一方で副作用も無視できない事実です。

この記事では、AGA治療の7つの一般的な副作用について解説しました。

副作用は性欲減退、勃起不全、精子の量減少、うつ病、乳房の腫れ、体毛の濃くなり、顔のむくみなどです。

これらの副作用が全ての人に当てはまるわけではありませんが、AGA治療を開始する前に可能性を理解し、治療中に副作用が現れた場合の対策を準備することが大切です。

副作用が気になる場合は、必ず医師と相談し、適切な対処法を探求してください。

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